【初心者向け】品質管理でISO規格に基づく社内規定の作り方|ゼロからの実践ステップを解説

「ISO規格に基づいた社内規定を作って」と言われたけど、何から始めればいいのかわからない…
そんな悩みを抱える品質管理・環境管理の担当者向けに、ISO9001・14001に対応した社内規定の作り方をわかりやすく解説します。


ISO規格に基づく社内規定とは何か?

規格の基本

ISO 9001や14001では、**「文書化された情報(=規定・記録など)」**を整備することが求められます。
特に以下のような場面で必要になります。

  • 業務手順を標準化したいとき
  • 外部監査に備えるとき
  • 変更管理・責任範囲を明確にしたいとき

社内規定の目的

  • 業務の属人化を防ぎ、誰でも実施できる状態にする
  • 記録・証拠を整えて監査に対応できるようにする

社内規定を作成する前にやるべき準備

社内規定は「書けばOK」ではなく、実態に沿っていることが重要です。
以下のような準備をしておきましょう。

Step1:対象業務を特定する

例:

  • 試薬管理
  • 廃液処理
  • 設備点検
  • 保守校正 など

Step2:現場ヒアリング

  • 現在どんな管理がされているか
  • 誰が担当しているのか
  • どんなトラブルが起きやすいか

Step3:該当するISO条文を確認

例:

  • ISO 9001「7.5 文書化された情報」
  • ISO 14001「4.4 文書及び記録の管理」など

社内規定の構成と雛形

一般的な構成項目

  1. 目的
  2. 適用範囲
  3. 用語の定義
  4. 責任と権限
  5. 実施手順
  6. 記録の管理方法
  7. 教育・見直しのルール
  8. 改訂履歴・版管理表

規定の雛形(抜粋)

【文書名】試薬管理規定  
【文書番号】QC-01
【版数】1.0
【発行日】2025年6月1日

【目的】
本規定は品質管理部門における試薬の購入・保管・使用・廃棄に関する手順を定め、
ISO 9001/14001への適合と事故防止を目的とする。

【適用範囲】
本規定は品質管理部に在籍する全スタッフに適用される。

【手順】
・購入時は承認を得て発注書を提出
・使用時は使用記録台帳に記載
・廃棄時は廃液として適切に処理し、記録を残す
(以下略)

社内規定を実際に作る手順

ステップ内容
Step1管理対象をリストアップ(試薬、廃棄物、設備点検など)
Step2担当者に現状のやり方を聞く
Step3必要なルール(頻度、記録、教育など)を整理
Step4ISOの条文と照らし合わせて確認
Step5書式・テンプレートを整備する
Step6上司・監査担当にレビューをもらう
Step7社内へ周知し、運用開始

監査対応の観点で気をつけたいポイント

  • 記録(ログ、履歴、サイン)を残す仕組みを作る
  • 誰が何をしたかを明確に(責任と権限の明文化)
  • 「いつ見直すか」を規定に明記
  • 文書には【版数・発行日・改訂履歴】を必ず記載

まとめ|完璧でなくてOK。「動く規定」を意識しよう

ISOの規定作成で一番大切なのは、実態に合ったルールにすることです。
難しい文章や理想論ではなく、「実際にそのとおりに運用できるかどうか」が問われます。

✅ 最初は最低限でOK
✅ 改訂を前提に走り出す
✅ 「読んで動ける規定」を目指そう


おわりに|小さな1枚から始めてみよう

「まだ文書化なんて早いかも…」と思っても、
小さなルール1つ、A4一枚から始めてOKです。

あなたの現場に合った“動くルール”が、品質管理の大きな一歩になります。

実は、この記事を書いている私も、まだ勉強中の身です。
だからこそ「初心者目線で、現場で使える内容を」意識して書きました。
もし、この記事があなたの業務のヒントになれば幸いです。

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