危険物取扱者(甲種)は、化学に関する国家資格の中でも少しマニアックな部類ですが、実務に活かせる場面が多く、理系社会人を中心に人気があります。
とはいえ、参考書も情報も少なめで、「独学で受かるの?」「どの教材を使えばいいの?」と不安に感じている方も多いはず。
私もそうでした。でも実際は、過去問を中心にして、わからない部分だけテキストで補う方法で、ムリなく独学合格できました。
今回はその体験をもとに、勉強法・使った教材・当日の注意点などをまとめます。
危険物取扱者(甲種)ってどんな資格?
まず前提として、危険物取扱者には以下のような種類があります。
- 乙種(1〜6類):扱える物質は限定的
- 甲種:すべての類の危険物を取り扱える
甲種は乙種の上位資格であり、受験には以下のような条件があります。
- 大学で化学系の単位を15単位以上修得している
- 乙種を取得していて、実務経験がある
試験は以下の3科目です。
科目 | 内容 | 合格ライン |
---|---|---|
法令 | 危険物の規制法など | 60%以上 |
物理・化学 | 化学反応、性質など | 60%以上 |
性質・消火 | 危険物ごとの性質と消火法 | 60%以上 |
独学でも合格できる?向いている人の特徴
私の感覚ですが、以下のような方は独学でも全然OKです。
- 理系大学出身(化学が苦手でなければ十分)
- 過去問演習が好き or 地道な暗記ができる
- 自分で調べて理解するのが苦にならない
逆に、完全な初学者や化学アレルギーがある人には少しハードルが高いかもしれません。
ただし、必要なのは大学レベルの深い理解ではなく、「高校化学+法律」の基礎的な知識です。
使用した教材とその選び方
私が使った教材は以下の2つです。
◆ メイン:公論出版の過去問題集(5年分)
→ 定番です。解説が丁寧で、出題傾向も掴みやすい。これを何周もしました。
◆ サブ:オーム社のテキスト
→ テキストは「読む」より「調べる用」と割り切って使いました。
過去問でわからない問題が出たときに、辞書のように使うのがポイント。
勉強法:過去問中心+テキストで穴埋め
ここが一番大事です。私は「わからないところだけ理解する」戦略を取りました。
ステップ1:まずは1周解いて全体像をつかむ
最初は点数なんて気にしません。
「どんな問題が出るのか?」「雰囲気は?」を把握するのが目的です。
ステップ2:間違えた問題やわからない語句を、テキストやネットで補完
間違えた問題だけピックアップして、「なぜ間違えたのか」をテキストや解説で理解。
逆に、正解した問題や簡単な問題には時間をかけません。
ステップ3:2〜3周して、苦手分野に集中
ある程度得点できるようになったら、苦手分野(例えば「法令」や「酸化還元反応」など)を集中して潰しました。
勉強期間とスケジュール
私の場合、こんな感じで進めました。
- 期間:約3ヶ月
- 勉強時間:平日1時間、休日3時間程度
- 合計:60〜80時間
社会人でも無理なく続けられるペースです。
試験当日の注意点
- 会場には試験30分前には到着しておく(意外と混む)
- マークシートミスを防ぐため、1問ごとに丁寧に塗る
- 法令はケアレスミスが命取りになるので、数字・例外に注意
当日の時間配分は特に問題ありませんでしたが、「性質・消火」は知識問題なので最初に解いて時間を稼ぐのもアリです。
実際に取ってみて感じたメリット
- 危険物取扱者の資格手当がついた
- 工場・品質管理の分野で「基礎がある」と評価された
- 高圧ガスや衛生管理者など、次の資格にステップアップしやすくなった
また、「甲種」というだけで「すごそう」に見えるので、面接や職場でのアピールにも使えます(笑)。
まとめ
- 危険物取扱者(甲種)は、過去問中心の学習で合格可能
- 「全部理解しようとせず、間違えたところだけ深掘り」がコツ
- テキストは読むより「調べる」道具として使うと効率が良い
- 理系社会人なら、独学で十分狙えます!
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